各データが平均からどれだけ離れているかを偏差といい、その2乗を合計したものが平方和 S です。分散や標準偏差の土台になります。
先生、さっきの範囲じゃダメなんですかぁ? これ、もっと難しそうです。
範囲は2つの値しか使わないでしょう。
全部のデータのばらつきを取り込むために偏差を使うのよ。
偏差は「x−x̄」、つまり平均からのズレね。
補足すると、偏差をそのまま足すと正と負が打ち消し合って0になります。
そこで2乗してから合計するのが平方和 S です。
そう。
式は S=Σ(x−x̄)²。
例で確かめましょう。
2,5,8なら、平均 x̄ はいくつ?
2+5+8=15、÷3で…x̄=5だね!
正解。
偏差は 2−5=−3、5−5=0、8−5=3。
これを2乗して足すと 9+0+9=18。
だから S=18よ。
別の式でも検算できます。
S=Σx²−(Σx)²÷n。
Σx²=4+25+64=93、(Σx)²÷n=15²÷3=225÷3=75。
93−75=18で一致します。
ほんとだ、どっちで計算しても18なんですねぇ。
ちょっと安心しましたぁ。
電卓では、2乗を先に合計する下の式が速いわ。
試験ではこの2式が同じ値になることが問われるから、両方使えるようにしておいてね。
確認クイズ
データ 3,6,9 の平方和 S はいくらか。
- 9
- 12
- 18
- 27
こたえを見る
正解: 3. 18
正解は3。x̄=(3+6+9)÷3=6。偏差は−3,0,3、2乗して 9+0+9=18。検算:Σx²=9+36+81=126、(Σx)²÷n=18²÷3=108、126−108=18で一致します。