品質管理では、知りたい対象すべての集まり(母集団)から一部(標本)を取り出して調べます。両者の記号を混同しないことが大切です。
先生、作った製品を全部調べれば確実なのに、なんで一部だけ調べるんですかぁ?
全部調べる全数検査は、時間もお金もかかるでしょう。
壊して調べる破壊検査だと、売る物が無くなってしまうしね。
だから一部を取り出して全体を推測するのよ。
その「全体」が母集団ってやつ?
そう。
知りたい対象すべての集まりが母集団、そこから取り出した一部が標本(サンプル)よ。
補足すると、母集団の性質を表す数値を母数と呼び、平均は μ、標準偏差は σ で表します。
いいわね。
母数は真の値だけれど、ふつう全部は調べられないから、直接は分からないの。
じゃあ標本のほうは、どう書くんですかぁ?
標本から計算した数値は統計量といって、平均は x̄、標準偏差は s と書くわ。
この x̄ や s を使って、μ や σ を推測するのよ。
なるほどね! 標本の x̄ で、母集団の μ を当てにいく感じか。
整理すると、母集団=μ・σ(真の値)、標本=x̄・s(手元の推定値)。
記号の対応を覚えると混乱しません。
確認クイズ
母集団の平均を表す記号として正しいものはどれか。
- x̄
- μ
- s
- R
こたえを見る
正解: 2. μ
正解は2。母集団の平均(母平均)は μ で表します。x̄ は標本の平均、s は標本の標準偏差、R は範囲を表す記号です。