母集団から標本を取り出す作業をサンプリングといいます。取り方に偏りがあると、標本から全体を正しく推測できません。
先生、標本ってどうやって選べばいいの? 目についたやつを適当に選べばいい?
それが落とし穴なの。
取りやすい物ばかり選ぶとかたよりが入って、母集団を正しく代表しなくなるわ。
かたよりって、どういうことですかぁ?
たとえば箱の上のほうの製品だけ調べると、下に沈んだ不良を見逃すでしょう。
特定の物ばかり選ぶ癖が「かたより」よ。
補足すると、それを防ぐのがランダムサンプリング(無作為抽出)です。
どの製品も等しい確率で選ばれるようにします。
なるほどね! くじ引きみたいに公平に選ぶのか。
そう。
乱数表やサイコロ、乱数機能を使って、人の好みが入らないように選ぶのがコツね。
それで、全体がちゃんと分かるんですかぁ?
ええ。
無作為に選べば標本が母集団を代表しやすくなり、x̄ や s から μ・σ をかたよりなく推測できるわ。
試験でも「無作為抽出=かたよりを防ぐ」が問われるわよ。
整理すると、目的はかたよりの排除、手段は等確率の抽出。
この2点を押さえれば十分です。
確認クイズ
ランダムサンプリングの主な目的はどれか。
- 検査の手間を増やす
- 標本のかたよりを防ぐ
- 母集団を小さくする
- 全数検査を行う
こたえを見る
正解: 2. 標本のかたよりを防ぐ
正解は2。ランダムサンプリングは、どの製品も等しい確率で選ぶことでかたよりを防ぎ、標本に母集団を正しく代表させるための方法です。