変動係数 CV ― 平均が違うデータを比べる

CV=s÷x̄。標準偏差を平均で割った相対的なばらつき。平均のスケールが違うデータの比較を、計算例で解説します。

平均が大きく違うデータどうしのばらつきは、標準偏差だけでは比べられません。そこで相対的なばらつきを表す変動係数 CV を使います。

日野 こむぎ(普段) 日野 こむぎ

先生、標準偏差が大きいほうがばらついてるんでしょ? それで比べればよくない?

藤森 さやか 先生(普段) 藤森 さやか 先生

平均が同じくらいなら、それでいいの。
でも平均が大きく違うと、s の大小だけでは公平に比べられないのよ。

桃井 すみれ(普段) 桃井 すみれ

どういうことですかぁ? 例がほしいですぅ。

藤森 さやか 先生(普段) 藤森 さやか 先生

例えばAは平均 x̄=100で s=10、Bは平均 x̄=50で s=8としましょう。
s だけ見ると、Aのほうがばらついて見えるわね。

青木 澪(普段) 青木 澪

補足すると、そこで平均に対する比を取ります。変動係数 CV=s÷x̄です。
Aは10÷100=0.10、Bは8÷50=0.16となります。

日野 こむぎ(びっくり) 日野 こむぎ

あれ? 計算するとBのほうが0.16で大きいんだ!

藤森 さやか 先生(笑顔) 藤森 さやか 先生

そう。
平均に対する割合で見ると、じつはBのほうが相対的にばらついているの。
CVは百分率で10%、16%と表すこともあるわ。

桃井 すみれ(普段) 桃井 すみれ

平均のスケールをそろえて比べる感じなんですねぇ。

藤森 さやか 先生(普段) 藤森 さやか 先生

そのとおり。
単位が違うデータや、平均がかけ離れたデータのばらつき比較には CV を使う、と覚えておいてね。
試験でも計算が出るわよ。

確認クイズ

標準偏差 s=6、平均 x̄=30 のデータの変動係数 CV はいくらか。

  1. 0.1
  2. 0.2
  3. 0.5
  4. 2.0
こたえを見る

正解: 2. 0.2

正解は2。CV=s÷x̄=6÷30=0.2(20%)です。変動係数は、平均に対するばらつきの割合を表します。

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