トップの方針を、どうやって部門や一人ひとりの目標に変えていくのでしょうか。方針を下位へつなぐ“展開”の進め方を見ていきます。
先生、“方針を展開する”って、具体的にはどうやるの?
いい質問ね、こむぎさん。
上位の方針を、そのまま下位の部門に配るわけではないの。
上の方針を受けて、各部門が自分たちの目標と方策に翻訳していくのよ。
補足すると、方針は“目的・目標・方策”の三つで構成されます。
上位の“方策”が、下位の“目標”になっていくのが展開の基本です。
上の方策が、下の目標になるんですかぁ? なんだか不思議なのぉ。
最初は戸惑うわよね。
たとえば社長がクレームを減らす方策として“検査を強化する”と決めたら、検査部門ではその検査強化が達成すべき目標になるの。
こうして方針の展開が下へ下へと連鎖するのよ。
なるほどね! バトンみたいに渡していくんだ。
そう。
でも、ただ上から押し付けるだけだと現場が納得できないわよね。
だから上下でよく話し合って整合をとるすり合わせが大切なの。
キャッチボールとも呼ばれるわ。
一方で、下からの意見を上位方針に反映させることで、実行可能で無理のない目標に調整できます。
じゃあ、みんなで相談して決めるんですねぇ。
安心しましたぁ。
ええ。
展開のときは目標に管理項目と目標値を添えて、達成度を測れるようにするのがコツよ。
試験では“上位の方策が下位の目標になる”“すり合わせで整合をとる”がよく問われるわ。
確認クイズ
方針の展開に関する記述として適切なものはどれですか。
- 上位方針をそのままの表現で全部門に配布すればよい
- 上位の方策が下位の目標となり、すり合わせで整合をとる
- 展開は上から下への一方向で、現場の意見は反映しない
- 展開した目標には目標値や管理項目を付ける必要はない
こたえを見る
正解: 2. 上位の方策が下位の目標となり、すり合わせで整合をとる
正解は2。上位の方策が下位の目標へ連鎖し、上下のすり合わせで整合をとります。1・3は一方通行で不適切、4は達成度が測れず不適切です。